2004/11/10 第056回 - 瀬戸 浩二 博士

第56回汽水域懇談会

11月18日(木曜日)夕方より第56回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

 

『南極における湖沼の特徴とおいたち −第46次南極観測にむけて−』

話題提供:瀬戸 浩二 博士 島根大学汽水域研究センター助教授

瀬戸博士は、温帯のみならず、寒帯や熱帯の汽水域においても活発に研究活動を行っております。今回は、南極で行っている調査について紹介していただきます。

日時:11月18日(木曜日)午後5時より1時間程度
場所:島根大学汽水域研究センター2階演習室(201)

皆様のご来聴をお待ちしております。


 

概要:
南極氷床縁辺には,オアシスと呼ばれる無氷雪露岩地域がある.この地域では,夏季になると氷床や氷雪の融氷水が流れ,氷食によって形成された凹地に水が溜まることによって多くの湖沼が形成されている.一方,露岩域の低地には,氷床後退に伴う隆起によって,海底中にあった凹地が孤立し,湖沼を形成している.そ の一部は海水から孤立した後,海水が蒸発・濃縮され,海水の6倍以上の高塩分塩湖が形成されている.東南極のリュツォ・ホルム湾の昭和オアシスにも,淡水湖〜高塩分塩湖まで多種多様な湖沼が多数分布する.それぞれの湖沼の堆積物には,少なくとも氷床後退以後の南極における環境変遷を記録されているはずである.第38次南極観測では宗谷海岸の露岩域において多種多様な湖沼の水質環境および現世堆積物を調査し,宗谷海岸に分布する湖沼の底質の環境と堆積物を比較することによって南極湖沼の特徴を明らかにした.また,いくつかの湖沼において柱状採泥によって古環境変遷史を明らかにしている.今回は,これまで行ってきた南極湖沼調査の概要をまとめ,第46次南極観測での調査計画の概要を報告する.
汽水域における現世の水塊構造と堆積物の特徴を明らかにし,柱状採泥の解析結果から過去の環境変動について解析している.南極にも汽水環境と類似した湖沼水質環境が存在することから,1996.11-1998.3に第38次南極観測隊に参加し,調査を行った.
また,2004.11-2005.3 第46次南極観測隊に参加予定である.


また、11月25日(木)に第57回汽水域懇談会を予定しております。フランスUniversite Montpellier 2のDr. David Mouillotに魚類のFunctional diversityについてお話いただくことになると思います。こちらもよろしくお願いします。確定しましたら、また改めてご連絡差し上げます。