2007/01/18 第076回 - 野原 佳織 女史

第76回汽水域懇談会

1月23日(火曜日)夕方より第76回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

 

『ヤマトシジミ殻体の成長条件と殻体に記録された環境記録に関する研究』

野原 佳織 女史 島根大学総合理工研究科地球資源環境学専攻

今回話題を提供していただくのは、島根大学総合理工研究科地球資源環境学専攻の野原佳織さんです。

日時:平成19年1月23日(火曜日)午後5時より50分程度
場所:島根大学汽水域研究センター2階演習室(201)


発表の概要:
ヤマトシジミ(Corbicula japonica)は,汽水湖や河川感潮域に圧倒的に優占する汽水生二枚貝であり,本種をはじめとする二枚貝類の硬組織には,日々の成長の記録として様々な情報が刻まれています.また殻体の成長は,環境やヤマトシジミの体内環境に大きく左右されるため,殻体の成長条件を明らかにし,その環境記録を読み取ることはヤマトシジミの環境に対する適応力を考察する上で有効な手段となると考えられ,本研究結果は,ヤマトシジミの安定供給や斃死原因の特定,さらには殻体を利用した環境モニタリングにも応用できると考えられます.
本研究では,宍道湖・中海および網走湖において野外飼育実験を行いました.飼育実験で得られた殻体サンプルは成長軸に沿って切断し,レーザー顕微鏡および電子顕微鏡を用いて観察を進めています.今回は特に,2006年夏に行った網走湖での実験について詳しくお話します.