2010/10/07 第094回 - 藤原 純子 博士

第94回汽水域懇談会

2010年10月29日(金曜日)夕方より第94回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

法医学的遺伝子多型解析を用いた水域環境問題へのとりくみ
藤原 純子 博士(島根大学医学部法医学講座)

日時:2010年10月29日(金曜日)17:00〜18:00
場所:島根大学汽水域研究センター2階セミナー室(201)


発表の概要:
凶悪犯罪や大災害時における犯人や身元の特定のための法医学的遺伝子多型解析では、微量かつ陳旧性の試料であることや緊急性に配慮した様々な手法がとられており、この手法を水域環境問題等に応用することを目指している。最初に交雑種の形成や偽装などの環境的資源保護問題が懸念されながら、外観から外来産シジミとの異同を判別することは困難である宍道湖産ヤマトシジミおよびその加工品について、ミトコンドリアDNAの16S r RNA領域を用いたマイクロチップ電気泳動による迅速簡便な宍道湖産ヤマトシジミ同定および産地判別を行った取り組みを紹介する。また、我々は飲料水中ヒ素濃度が高濃度である地域に住むベトナム住民の調査から、ヒ素代謝感受性には個人差があることを見出し、ヒ素代謝酵素遺伝子As (+3 oxidation state)methyltransferase (AS3MT) M287T多型の関与を示唆した。この遺伝子多型の世界民族分布を詳細に調査したところAS3MT M287T 多型がアジア人特異的低変異性を示すことを明らかにした。これらの知見の理解が水域環境問題に貢献できる可能性についても言及する。

 

掲示用ポスター