2010/11/15 第095回 - 荒木 悟 博士

第95回汽水域懇談会

2010年11月26日(金曜日)夕方より第95回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

どのような沿岸に植物は生えるのか? 〜太田川河口域の例〜
荒木 悟 博士(島根大学汽水域研究センター研究員)

日時:2010年11月26日(金曜日)17:00〜18:00
場所:島根大学汽水域研究センター2階セミナー室(201)


発表の概要:
河口域の沿岸は、満潮の際に浸水し、しかもそれが塩水であるため、植物の生育には厳しい環境である。潮の干満による浸水と干出を繰り返す領域は干潟と呼ばれ、水没と塩分の両方に耐えられる種だけが生育する。演者らは、太田川生態工学研究会の水生植物ワーキンググループとして、太田川放水路(広島県)の干潟において、植物の生育に影響を及ぼす環境要因の調査を行なってきた。今回の発表では、特に芽生えの出現と(1)地形(2)土壌(3)塩分(4)河川の増水や波浪といった要因との関係について、これまでの調査で得られた知見を紹介する。また、これらの調査結果を踏まえ、今年度から、人工的に造成された干潟での植物群落の発達の可能性について検討を行なっている。太田川放水路では、2010年3月、植物が生育していない沿岸に覆砂し、元の状態よりも地盤高が高く、シルト分が少ない砂質の干潟を造成する環境改変試験が実施された。現在、研究会の各ワーキンググループにより、改変後、生物や干潟の水質浄化能などがどのように変化していくのか、追跡調査が行なわれている。この造成干潟での植物の出現状況について紹介する。

 

掲示用ポスター