2004/12/20 第058回 - 都筑 良明 博士

第58回汽水域懇談会

12月24日(金曜日)夕方より第58回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

 

『日本の生活排水処理の効率と生活排水の環境家計簿−沿岸域水質汚濁対策の視点から−』

話題提供:都筑 良明 博士 汽水域研究センター

都筑博士は、島根大学汽水域研究センターに非常勤研究員として今月着任されたばかりです。今回は現在までの研究内容について発表していただきます。

日時:12月24日(金曜日)午後5時より1時間程度
場所:島根大学汽水域研究センター2階演習室(201)

皆様のご来聴をお待ちしております。

概要:
先進国においては、産業系の排水への規制や対策の導入により、現在では生活排水による汚濁負荷量の寄与割合が大きくなっている。したがって、生活排水由来の汚濁負荷量の削減が重要な問題となっている。生活排水に関しては、下水処理場が汚濁負荷源として指摘されることもあるが、専門家側からの定量的な情報提供が必要である。
東南アジア諸国を含む途上国の水域汚染対策を考える際に、持続可能性の分野で指摘しているように経済レベルと環境汚染の関係は、先進国型の発展パターンである経済レベルの向上に伴い環境汚染が一度容量を超えてから汚濁負荷削減対策を検討することではなく、予想される汚濁負荷量をあらかじめ想定し、それらについての対策を検討、実施していくことも可能である。
本研究においては、水質汚濁分野において、近い将来は経済発展に伴う産業系の汚濁負荷量の削減が急務となっているが、前述の考え方に基づき、現在、日本で導入されつつある家庭での生活排水汚濁負荷量削減手法を途上国でも実施することができれば、生活排水の汚濁負荷削減を期するとともに、一般市民の環境への関心を高めることができると考え、そのための基礎調査を行うことを目的とする。
本研究の内容は、自治体等の水質等の環境データおよび生活排水処理種類別の人口データ等から、生活排水処理種類別の1人汚濁負荷量の算定を行い、この算定結果に基づいて生活排水の環境家計簿を作成するものである。現在までに検討を行った三番瀬(東京湾)への流入河川である海老川流域と千葉市内中小河川について紹介する。
皆様のご意見をお伺いするのを楽しみにしております。当日は、12月初めのハノイでの東南アジア水環境シンポジウムの様子や、ハノイ市内の写真、数点もお見せする予定です。