2012/01/11 第103回 - 鴛海 智佳 女史

第103回汽水域懇談会

2012年1月27日(金曜日)夕方より第103回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

山陰地方のミナミアカヒレタビラ(コイ科魚類)の生態と保全
鴛海 智佳 女史(鳥取大学大学院連合農学研究科博士課程1年)

日時:2012年1月27日(金曜日)17:30〜18:30
場所:島根大学汽水域研究センター2階セミナー室(201)


発表の概要:
現在、日本には在来16種(亜種)、外来2種の計18種のタナゴ類が生息している。タナゴ亜科魚類のすべての種は、生きたイシガイ科二枚貝(ドブガイやイシガイ等)の鰓の中に卵を産みこみ、仔魚期を一定期間貝内で過ごし、その後出水管から浮出するという非常にユニークな生態を持っている。
また、種によってその生態は多岐にわたり、例えば産卵の際に選好する貝が異なることや、卵形や、仔魚の動きなどが異なり、それぞれの種がその地域で二枚貝と共に独自の進化をとげてきたことが分かる。
近年、各地で在来のタナゴ類が絶滅の危機に瀕している。その主な原因は、河川改修などによる二枚貝やタナゴの生息環境の悪化、業者による乱獲、外来魚の移入による捕食や競合である。また、近年はヌートリアによる二枚貝の食害も問題となっている。
山陰地方に生息するミナミアカヒレタビラは、その分布が極めて局所的であり、現在生息している場所でも前に挙げた要因により絶滅が危惧される状況である。
本発表では、タナゴ類やイシガイ科二枚貝のユニークな生態と、山陰のミナミアカヒレタビラの生態や保全活動について紹介する。

掲示用ポスター