2012/04/09 第104回 - 堀之内 正博 博士

第104回汽水域懇談会

2012年4月23日(月曜日)夕方より第104回汽水域懇談会を行います。皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。

タイ南部における海草藻場造成プロジェクトの紹介
堀之内 正博 博士(島根大学汽水域研究センター准教授)

日時:2012年4月23日(月曜日)17:00〜18:00
場所:島根大学汽水域研究センター2階セミナー室(201)


発表の概要:
水中に生育する被子植物の海草類は,砂泥地に海草藻場と呼ばれる独特の群落を形成する.海草藻場には様々な魚類・無脊椎動物が出現し,また,水産上重要なものも含む様々な種がこのハビタットを成育場として利用すると考えられている.しかし近年,世界中で環境悪化などによる海草藻場の衰退・消滅が報告されており,タイ南部の沿岸域でも土地開発などによって海草藻場が急速に失われつつある.したがってタイ南部沿岸域において生物多様性を高く維持し,また漁業を持続的におこなっていくために海草藻場の保全の策をたてることが緊急の課題となっている.しかしこの地域では,保全の対象とすべき天然の海草藻場がすでに人為的撹乱や2004年スマトラ沖津波によって大きなダメージを受けている場合が多々ある.そのような場合,海草藻場を造成することは失われた自然を取り戻すうえで非常に意義のある試みである.
そこで演者は現在,現地の研究者らと共に,タイ南部において環境修復や水産資源回復に寄与しうる海草藻場造成デザインを明らかにするために,野外実験や観察等を行っている.本講演では,現在実施中のこの海草藻場造成プロジェクトの概要を紹介していく.

掲示用ポスター