境界に幅が生まれた瞬間を採集する

潮の満ち引きで汽水域の輪郭が移ろうように、日常の中で知覚の境界が動いた瞬間を記録します。名前を付ける前に立ち止まった、小さな出来事の採集です。

都市のビルに囲まれた濡れた道路の水たまりに空と雲が映る風景
FN 0122026.07.14

雨上がり、道路の下に空があった

濡れたアスファルトが雲を映し、足元と頭上の区別が一瞬なくなった。

揺らいだ境界地面 / 空
FN 0112026.07.09

自動ドアが開く前の、内でも外でもない時間

ガラス越しに店内は見えているのに、身体だけがまだ街に残されている。

揺らいだ境界公共 / 私的
FN 0102026.07.05

木に見える樹脂を、手が見破った

目では自然素材だと思った。触れた瞬間、温度と硬さが別の答えを返した。

揺らいだ境界自然 / 人工
FN 0092026.06.30

夕方は何時から始まるのか

時計ではなく、建物の影が伸びた瞬間に一日が別の名前へ移った。

揺らいだ境界昼 / 夜